「石井さん、アメリカに行きませんか?」
と、後輩に、誘われたのは6年前。
私は、それまでにも日本国内でのハイパワーロケットの打ち上げを行ってきましたが、アメリカで、行われているような、
超大型エンジンは、未体験ゾーンです。更にアメリカ、ネバダ州には、超大型エンジンを使用しても、問題のない広大な
エリアが存在すると言うのです。「ハイパワーロケットを打ち上げたい!」と言う欲望に駆され、私は、ネバダ州ブラックロック
砂漠へと、行ってみました。
ブラックロック砂漠は、広大な乾湖であり、360度、何処を見渡しても、平坦な砂漠です。途中、ベースキャンプとなる
ファンレイから、ブラックロック砂漠への道中も広大な荒野と山脈が広がり、圧倒されるのですが、ブラックロック砂漠の
真ん中に立つことに比べれば、なんのその。砂漠に立った私の友人は、「神の声が聞こえそうだ。」とつぶやいた程です。
広大なエリアに、果てしなく広がる、真っ青な空、そこは、もう宇宙への入り口です。現地の「ロケッティア」達の打ち上げ
るロケットが、白煙を残しながら、轟音と共に次々と空へと吸い込まれていきます。さぁ、次は僕らの打ち上げです。
3年前はK型エンジンを使用し、SOMESATと共同で、慣性計測装置の試験を行いました。
今年、私達は、来る超音波ロケット実験に向けての空力試験を行う予定です。
皆さんも、「アメリカに行ってみませんか?」今度は僕が誘う番です。
風と重力に逆らって!何処までも、果てしなく。
元日本大学理工学部宇宙航空研究会
会長
ハイパワーロケット研究会
石井 亮
http://www.oshiba.com/mrc/